東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 53

ページ: 53

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【頭書・右丁】 軒端(のきば)般若(はんにや)鷓胡斑(しやこはん) 青梅(せいばい)よ世(よ)にすぐれたる 楊貴妃(やうきひ)ののどけき風(かぜ) に飛梅(とびうめ)は花の跡(あと)なる 種(たね)が島(しま)白妙(しろたえ)なれや 月の夜ににしき龍田(たつた)の 紅葉(もみぢ)の賀(か)夜(よ)さむの 千鳥(ちどり)浦(うら)つたふふかき 教(をしへ)の法花(ほつけ)こそそこ ぞと匂(にほ)ふ臘梅(らうばい)や八(や) 重垣(へがき)こめし花(はな)の 宴(えん)むもるる花の雪(ゆき) を見ゆ名月(めいげつ)賀(が)蘭子(らんす) 蜀(しよく)橘(たちばな)名(な)さへ花散(はなちる) 【頭書・左丁】 里(さと)とへば春(はる)の丹霞(たんう)の 立そひて 手に持馴(もちなれ)し 花がたみ身(み)の上薫(うはだき)の 香(か)を残(のこ)す須磨(すま)の 浦(うら)わに夜(よ)を明石(あかし)  しらむも知(しら)ぬ十五 夜(や) の軒(のき)は隣家(りんか)に立並(たちなら)ぶ  ふる夕時雨(ゆふしぐれ)手枕(たまくら)の のこる有明(ありあけ)ほども なく雲井(くもゐ)うつろふ 紅(くれなゐ)は春の初瀬(はつせ)の曙(あけぼの) に寒梅(かんばい)二葉(ふたば)早梅(さうばい)を おく霜夜(しもよ)とぞまがえ けんむすぶ契(ちぎり)は七夕(たなば )よ 【本文・右丁】 御座候得共何事も御 隔(へだて)なく 御 呵(しかり)被下御 世話(せは)おなし 下され候やうひとへに〳〵 御 願(ねが)ひ申上まいらせ候めで度かしく   ○約束(やくそく)変替(へんがへ)の文 【本文・左丁】 兼々(かね〳〵)御 約束(やくそく)にて明日は 王子(わうじ)へ御 供(とも)いたし候つもりにて 支度(したく)とゝのへ候ところ 福冨町(ふくとみてう)伯父方(おぢかた)よりお美智(みち) 安産(あんさん)のよし申 越(こ)し候