翻刻
【頭書・右丁】
便通(べんつう)ぜさ【ママ】るには
婦人(ふじん)口をよく洗(あら)ひ
てその児(こ)の心(むね)と両の
手のうらと両の足(あし)
のうらを精出(せいだ)して
すふべし
○小児うまれて産(うぶ)
声(こゑ)出ぬには塩(しほ)を臍(ほそ)
の中にぬり灸(きう)をし
人参(にんじん)をせんじて
用ゆべし
○小児の軟癤(なつぶし)出(いづ)
るには苦参(くしん)をせんじ
あらふべしそのあと
には胡麻(ごま)をこまかに
よくすりてつけべし
【頭書・左丁】
○小児の丹毒(はやくさ)には
鶏卵(たまご)のしろみにて
赤小豆(あづき)の粉(こ)をとき
ぬるべし
○小児の夜啼(よなき)する
には女の歯(は)につくる
五倍子(こぶし)をかねにて
こねて臍(ほそ)にぬるべし
○小児の舌(した)に粟粒(あはつぶ)
のごときものできたる
には赤小豆(あづき)を粉(こ)に
してぬるべしまた
寒(かん)の紅(へに)もよし
[一生涯(いつしやうがい)の祝事(しうじ)]【四角枠で囲み】
夫人 生(うま)れて七日目を
【本文・右丁】
たれしもいふ事
なりたとえば盲(めしい)
たる人のあまたの
医師(ゐし)に見せても
いづれの医師(ゐし)も
りやうじかなはぬと
【本文・左丁】
いふてもまた上手(じやうす)
ありといへばもしかと
おもふこゝろから
幾人(いくたり)にも見するは
眼(め)のあきたさの余(あまり)
にて病人(びやうにん)の