翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

紅葉集 - 翻刻

紅葉集 - ページ 41

ページ: 41

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松かえ  かきりといふ楓は青葉に極朱のへりを      取てせう〳〵かしらのことくなりとて      異名を猩々といふ此楓の枝まはりにて      朱色はつかに残り余はみな青葉と 【挿絵】             さめたり      外物独醒松潤色といふ     ○露霜になへて色つく秋やまの      麓の松そひとりさめたりとは屈原か心か  此楓秋の紅葉も遅く色もすくれされは松かえといふ             藤朝臣 色かえぬ松ふく風のおとはして   ちるははゝそのもみちなりけり 神無月  さほ山と云楓の葉形にて春の出      葉柿紅きれいなり秋は一しくれ       得てさま〳〵に染る       ○神無月時雨にまちる  【挿絵】もみちははちるかふほとの       色やそふらんとは       前大僧正公朝の歌         殷富門院大輔  神無月しくれの雨のおりかけし   にしき吹おろすさほの山風