翻刻
日々売天なるかる葉を見る内はつけとて
ひたもの〳〵落葉まて接ぬ
実生百種の変葉なれは似たる葉形にも侍れ
とも多年吟味して名をよせたれは葉のま
わりのきさみにいろ〳〵の品有り青葉と云とも
青漆緑青みる茶青茶うるみ色有り紅に
薄紅濃紅朱紅丹紅黄はみ紅紫に薄紫
濃むらさきへに紫有り春出葉の色かわり
絵かくは畫工も筆をなやむへし又秋の
紅葉をや心をとめてなかむるに一つ〳〵に
かわるへし諸国遠境まて通用有り
ねかふらくば町売荷うりの植木屋まて名と
木と相違なからん事を
東武江北染井
華木艸花肆 伊藤伊兵衛
百楓集者 楓葉軒《割書:隠居》樹久
【印】政武
元文《割書:丁》巳 時雨紅葉良日