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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

一年始御礼於韃靼之間被為請候事一御座所御門 三ノ丸御座所御門下馬御門致下座候事一御改札御 中老ノ通一他国御用之節ハ千石ニ被成下候回月々の座席 高知隠居の次に命せらる九月議事懸り十月宰相老公 に供し上京す上京中家老格と為る慶応三年幕府還政の 議起り時勢大ひに変す朝廷則ち列侯及諸藩有志の士を 京師に召され普く其意見を諮詢せらる時に翁恰も 春岳公に供し京師にあり徴士と為り参与職と拝任し 四年正月内国事務掛りと為り二月外国人参内御用掛 と為り同月大阪内国御用掛となり即日下阪滞在十二日に して帰京更に内国掛分課民政宿駅助郷等取扱を 命せられ三月宿駅掛を免せられ租税掛と為る四月 本藩ニおゐて微士勤中家老格の役義免せられ従来 賜わりし十人扶持ハ別段の義に付其侭給わり他国御用の 節は賜はるへき千石高の儀は地高同様の義ニ付其侭賜 わるとの命なり五月三日召に依り参朝し小御所ニおゐて 龍顔を拝し畢て御廊下ニおゐて中山正新町三條徳大 寺の諸卿列座にて微士参与被免賜暇の仰せ渡され あり猶中山卿より書付を以て別段左之如く仰渡さる 兼而勤王之志不薄就御政務御一新ニ付官代出仕勉励