デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 45

ページ: 45

翻刻

ありさまを後の代に至りてしらす成なんは いとかなしき事と思ふ心よりして昔より 福井のありさまを或は画き或は何事に よらす書綴りて一帖となし幾千代の末に 迄書継たらんにはと先の年東京 御両君公へ御覧に入しに 正二位老君公御序又温故帖と題号を 戴き尚あがた十五景の御詠歌又 御簾中様 正四位君公之御認を賜り しより年々追録の数多ある内当地 歌人の名句を残りなく書列ねんと思いひしが 其中には緬き名歌文作著述之書抔 秘蔵又時代々々の連中詠草之名列等可 有歟と心当り之向々心を尽して尋ぬといへとも 探り得ざればせんかたなく井上翼章 高野真斎先生高田保浄等之編集 又寄々持伝への書色紙短冊等を尋ね 朝倉義景公を初としての近来迄を書綴り しが右三名之外贈四位中根雪江翁は 別冊履歴に演る如く報国尽忠抜群之