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翻刻
【右丁】
柴田すりの鳧姫 勝家姪女」 母末盛方
同 同
おもひきや竹田の里の原の寄はゝうえ共に消んものとは
堀侍従 始號久太郎後左衛門督藤原秀政
同 天正六年豊臣太閤関白聚楽亭御歌會松によする祝
露の後猶あらはれん松かえの千世のみとりや今茂る葉
浄光公 權中納言従三位徳川參河守源秀康
同 同
玉をみかく美き里の松は幾ちとせ君かさかへんためし成らん
侍従藤原秀一 長谷川藤五郎
同 同 此頃當国東郷ニ在して東郷侍従となん云ひける
世々を經は植る梢も白雲をつねにかゝらん庭の山まつ
侍従源頼隆 蜂屋出羽守
同 同 此頃敦賀に在して敦賀侍従となんいひける
君をいはふためしに植し住吉のまつも久しきよゝの行末
【左丁】
少将 豊臣関白秀次公妾 當国の人
同 文禄四年秀次公は鳥野山辺ニてうせ給ひし時奉仕之女 六条河原ニ而切られし時
あめつちの其間よりうまれ来てもとの道にし帰る成けり
假名前 同上
同
夢とのみおもふが君にまほろしの身は消て行あはれ世中
清池君 越後中将光長卿女」大安公正妃
新百人一首 行逢恋
おもふぞよ逢見て後はとわかりもはては神さへつらからん身を
藤原三治 杉田主水
勘斎集
吹はらふ雲に入日の影見えて衣手涼しもりの下つゆ
藤原政方 有賀
同
一むらの梢も見えぬあけぼのは雲に道ある峯のかけはし