デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

【右丁】      山本廣足  山本筒齋 同 はなさかふ夏野の草の茂けれは駒の尾髪につたふ白露      卜琴    氏不詳福井ノ人 同 よし野山木のもと毎にうつり行ひとのこゝろを花や恨ん      源維貞   馬渕亨苞 松の下葉 みなとえの芦間の波は道絶てこほりにつなぐあまの捨舟      豊紀公   従四位下侍従中務太輔源宗昌公 嬉しくも長かりけりな玉の緒の絶なばたえね人にあはめや      藤原澄孝  柏 伊勢 松の下葉 山賤は春ぞともなきこゝろにも折しるものは山峯のさわらび 【左丁】      故巌  始松園仕士渋谷酒之亟後謞居於島半邑 清女百首 われもうき音を社そゆれとりは鳴あつまの方に草枕して      平貞堅【ママ、賢】 川越宇右衛門 松の下葉 われならて住とも知らぬ山里のあらしの奥にころもうつ也      足羽政明朝臣 従四位下内蔵權頭 同 かつらきやしくれの雲は中絶て月ぞ夜わたるくめの岩橋      徳正公  従四位下左少将松平兵部大輔宗矩公 夏のよの月なき空の星かとも見まかふものは飛蛍かも      源雅辰  太田三弥致仕號朝倉岸雪 蟬吟集 もしほ草人のこゝろのあたなみにかきやるかひもあらぬ身そうき