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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 51

ページ: 51

翻刻

【右丁】      うらの  豊臣関白秀次公妾少将仕女 同 秋深き今宵の月もあかさりし最中の影にかはらさりけり      藤原達良 本山桃齊 松の下葉 昨日越したらねはけふの麓にて恋の山路そ猶はてしなき      いはて  豊臣関白秀次公妾少将仕女 あだし世の人の心のあきかせにわか恋草は色もかはらす      小武廣堅 慶松友梅 松の下葉 契てし人のこころはあさころも今はまとをのおとつれもなし      赤尾治英 赤尾勘左エ門 同 こかれても身はあた波のよるへなき瀬路にまよふあまの捨舟 【左丁】      荒川景平 茶屋宗壽 同 うつり香の消すしもあれな小夜衣又あふ迄のうらみとおもへは      源 将武 松岡仕士山田軍治 芥舟六首 山深く住なす房は其ままにひかでねのひの房の松がえ      藤原久中 本多修理致仕號波守見 蟬吟集 はかなしやうきなはよそにたつは弓契し中の末もとをらで      小草女  川瀬五郎治母 同 軒はふく風にたよはき萩かえに散もひまなき今朝の白露      藤原保敬 有賀極人 同 契きれしらぬ旅路も花にのみなれ行袖の露のころも手