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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

【右丁】      藤原保敬祖母  有賀極人祖母 同 あはれともいかでか人にしられまし浮世にはぢていはぬこゝろを      物部演祥  蜷川七郎兵衛 同 山深みわか住宿の淋しさもしのぶにあまるあきのゆふつや      源 直紀  太田丹治 同 秋風にふしの高ねの雲消て雪かとまがふあり明のつき      源 賢詮妻  芦田下野妻 松之下葉 沖津かせ浪もしつかに漕出て雲ゐにうかふあまの釣舟      いせの  某家仕女 たのましな嵐の庭の花よりもうつろひやすき人の心は 【左丁】      平佐賀  周防伊左エ門後号自反 蟬吟集 危さも今は中々わすられて恋路にわたる木曽のかけはし      平久竹  並河一九郎 同 見しを其かきりとしらば中々にあたに思ひの色は深しを      源 英長  小川治兵衛 重病中の歌 あだに消るものとものみえず置わたすをり小野の萩の上露      湛盈法師  吉江石田西光寺住寺【ママ】 月ニ對苔を慕 うしと見し世をしたはしの月の影幾めくり来つほし光に      小嶋紀盛  小嶋知策 小川英長の身まかりしをとふらひて 名にしおふ人の別をゝしてるや難波のあしも夢の世中