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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 54

ページ: 54

翻刻

【右丁】      もと女  菅沼氏女 蟬吟集 おもひつゝまとろむ夢の手枕にうしやあたなる人の契は      足羽住夏朝臣 従四位下摂津守 松の下葉 笛の音にしらべてましを散比の花にとひくる宿の梅枝      源 興之 溝口郷左衛門 續采藻篇 夏風にうつろひやすき花よりも人にこゝろの置れやはせぬ      源 元敷 熊谷小兵衛号梅𦾔 【左丁】 松の下葉 すめは又都のそらもわすられて月になれたるあきの山さと      源 道張 笹川血治兵衛 續采藻篇 立うへる春の霞のころもきて袖ふる山は色まさりけり      源 友量 渥美新右衛門 蟬吟集 逢事は初花そめのかり衣身にふれてこそ色まさりけれ      源 満雅 大井弥太郎 同 あかなくに春の日数も過にけり野を起ふしの宿としてしか      藤原勝具 秋田八左衛門 續采藻篇 あはてふる程をうき世となかむれは涙の玉ぞいとなかりける      源 行忠 彦坂又兵衛