デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 57

ページ: 57

翻刻

【右丁】 松の下葉 むさし野もかきりしあるをうき人に迷ふ心の末そ果なき      榮信尼  慶松廣完母 蟬吟集 葵のよをいとふこゝろのかくれ家にはらひもつくせ峯の松風      ひさ子  新屋 我振袖 草まくらかりねの床の夢をさへ結ひもあへぬはるさめの空      りさ子  市中 同 たりやとくしらぬ垣ねもとはれけりゆくてににほふ梅の一もと      坂野致知 金津米屋一郎兵衛 松の下葉 山峯の雲麓の霞いくえ猶おもひわけてもみよしのゝ山      浅田包知 金津午野屋弥兵衛 【左丁】 仝 今朝は又秋見し露の玉笹にむすひかへたり霜のさやけき      信夫女  撰者 梅かゝをはたしく袖のうたゝねにはかなやうかふひとの面影      諱君  紀伊中納言宗将卿女」正妃 せきとむるしからみもかな早瀬川水とゝもにそ春はくれ行    右は越路百人一首松虫の音 尚委敷は本書に    記せり