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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 60

ページ: 60

翻刻

【右丁】  照髙院の宮もおなしく彼人の追善のためにとて金字心経  一巻光通朝臣のかたへおくらせ給ふその御詞書に  越前守なりける人の妻みまかりし後清池の二字を  法皇震翰【ママ、宸翰】をそめられ下し給ふる  新院もよみをきの哥ともの御座の右にありしと御覧あらせ  おはしましてあるはなきならひもかなしといふ御製御口す  さみありしかはひもとし月歌の事なとたつねられしを  おもひ出られて其人の菩提のためとこゝろさし金字  心経一巻送り侍し  おもへ出と色にそめしもそのまゝにむなしとゝける法のまことを 【左丁】    千とせの坂 年賀叙 百伝八十のかす〳〵は玉かきのうちつみくにの神 代をかけてゆえよしあることにや九重の雲の上うち 日さす大宮人も得しすさひ給ふめるいはゆる八十 まかす日八十玉籤八十伴男のたくひかそふへからす こゝに妻木氏相怒のぬしかかそのおきな壷友斎ことし 其八十のよはひをつもりの浦の老木の松とはに常盤に 色かはらぬ春まちえたるよろこひ露の袖につゝみ あまれは人のことのは花によせ松にたゝへて岩