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翻刻
【右丁】
ゐの水は祝哥を友とちにもとめて巻ふみに
かいつめ千代の古道千世もつたへんと也迄を此おちや
もとつかはねはちひろの陰の竹田氏にしてとほつ
おやはみかはの国にうまれ名高のうらの名たか
きを猶たらすとく唐船のたよりもとめて千里の
波にうきねの鳥たまりさためぬうちまくら青海
原をふりさけては故郷の月をみかさ山のむかし
もおもほゆへくからりしてからにしきたちかへる
さのつとに亀山のいくなをもへたへもて来し
よりなよ竹の代〳〵いまたいさをしにえさるれは
【左丁】
こゝの都にうつろひにても足羽川のなかれそこひ
ふかく家の風たゆます今もかもたゝむきのやしりを
けつりはたむねもさきてふをかふる術をさへたな
こゝろにをさむる心のまに〳〵碁をかこめるわさに
さかしく軒はの萩の遠き昔をうひよたりの翁を
も今に見る盤上のきよくにはおのつからおのゝえをも
くたしつへしさるものからくぬかのみれしに名
にしおひてなそらふ人しもなつ引のいとやこと
なきわたりにもましらひかつとつ国にもかすま
へられしなさかるこしのおほ山こえきたりてなつ