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翻刻
【右丁】
大橋景久 久右衛門
かさねこし八十年のはるの花衣たもとゆたに千世をかさゝむ
牧田尚常 主殿
千年とも猶かきらしな陰たかきはこやの山の花のなかめは
福岡敷澄 帰白
あかねさす空もいろそふ八重桜九重にほへよろつ世のはる
いわ女 蜷川林左衛門娘
百とせもちかつく春の花園にはなさくら木そ色まさりける
やす女 長谷川氏女
咲にほふ千年の山のやま桜なを萬代の春をかさねむ
【左丁】
美衣子 堀江武右衛門母
光そふよし野の花の玉かつらかゝる色香は千とせともかな
寄松祝 本多方救
かきりなく久しかるへき老か身はちとせもちきる松にくらへむ
多賀谷雅廣 舎人
ともにへむちとせのかけそ此宿の松によはひやちきり置らん
僧 心賢 宰相
高砂の松の葉いろは常盤にてとしふる人のよはひくらへよ
近藤廣武 花隠
みとりそふ幾代すみえし高砂の松の言のは猶もさかえて