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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 63

ページ: 63

翻刻

【右丁】           大橋景久  久右衛門 かさねこし八十年のはるの花衣たもとゆたに千世をかさゝむ           牧田尚常  主殿 千年とも猶かきらしな陰たかきはこやの山の花のなかめは           福岡敷澄  帰白 あかねさす空もいろそふ八重桜九重にほへよろつ世のはる           いわ女   蜷川林左衛門娘 百とせもちかつく春の花園にはなさくら木そ色まさりける           やす女   長谷川氏女 咲にほふ千年の山のやま桜なを萬代の春をかさねむ 【左丁】           美衣子   堀江武右衛門母 光そふよし野の花の玉かつらかゝる色香は千とせともかな    寄松祝    本多方救 かきりなく久しかるへき老か身はちとせもちきる松にくらへむ           多賀谷雅廣 舎人 ともにへむちとせのかけそ此宿の松によはひやちきり置らん           僧 心賢  宰相 高砂の松の葉いろは常盤にてとしふる人のよはひくらへよ           近藤廣武  花隠 みとりそふ幾代すみえし高砂の松の言のは猶もさかえて