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翻刻
【右丁】
山田尚方 喜一郎
うつしかゑし千年の松は蔭高しやそしの後のかくれ家にせよ
撫子 長谷川多次右衛門妻
色かへぬまつのよはひをみほの浦にいく八十とせの波やこゆらん
父の翁の八十年の賀に寄松祝てふ題をえて
人々と共によみ侍りける 土岐相如 妻木宗伯
うつし植し二葉のまつともろともに千世萬代の春をかさねむ
としみの賀跋
神風やいせをの海人のかりてほすみるめにあかぬ
【左丁】
ことのはの数々みはやす人々も共に千代ふへきこゝ
ちそせんこゝに妻木氏それの君つまこもる八十年
にみちるへとも色もかはらぬ緑の竹みとり子の生たちも
こよなきをみたり迄もたり給ひ中にも世をつき給ふ
まねそみやかのわさのひま〳〵やまと哥をした
はしう思ひ給へ今父きみのことふきにおもひよる
かの池の水その源満尭のせここそまさき見国のた
かねの空あかける代のたゝらをふみし難波津浅
かる心のしけみをもわかれ給ふる侍により給ひ老らく
のきしかたをもあらはしきぬのあらはさしめはた此おほ人の