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【右丁】
しるし置けるそか中にもたかふことそおしからめ今
いささか愚かなるからかへを添てをのれにひとしきうゐ
まなひの道にわけ入るよすかともならはやと千ゝの
ことのはをあつめ侍る巻の表帋にしるへ草と題し
はへるもいとおこなるさならし
ことのはのくちせてこしの道くちわけいる人の
しるへともなれ
文政五年後のむつき
【左丁】
千福寺祐可
天の橋立道の記 妻木陸叟
年頃久かたの天の橋立ふみ見わやと思ひわたりしに
ことし文政十二の秋最中の月を彼所にて詠んことをほつし
葉月六日の朝かしま立して足羽のふもとを過行侍るとて
きのふけふ思ひ立ぬる旅衣足羽の神に何を手向ん 祐可
あすは山小柴さしつゝはる〳〵とけふ立出る旅の衣手 陸叟
玉江をよきりて
老か身にしるしてわたれ朝露の玉江の芦にそよく秋風 祐
出る日の光さやかに待とりてみかく玉江の芦の葉の露 陸