デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 79

ページ: 79

翻刻

【右丁】    遠千鳥 鳴聲も遠くなる海のうら千鳥        道生  波のこゝろに身を任すらん 老か身に衾を添へて星の名の        美鷹  よさむしれとや衣うつしむ    契恋                   高田弥市郎 このまゝに千代も経てましかはらしの    保浄  その言のはの空しからすは 【左丁】 東路のあふさかの関は君のみして      正裕  へたゝる恋の中そつらけれ    言霊舎うしの都に帰り玉ふけるとき    馬のはなむけによみてまいらせける 鳴わたる鳫をし聞は君をわか        良策  おもひこし路の侍としらなん      笠原    となり 朝なゆふな板井の水も汲なれて       尚事  こゝろへたてぬとなり也けり    椿の屋といへることを折句にして