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翻刻
【右丁】
遠千鳥
鳴聲も遠くなる海のうら千鳥 道生
波のこゝろに身を任すらん
老か身に衾を添へて星の名の 美鷹
よさむしれとや衣うつしむ
契恋
高田弥市郎
このまゝに千代も経てましかはらしの 保浄
その言のはの空しからすは
【左丁】
東路のあふさかの関は君のみして 正裕
へたゝる恋の中そつらけれ
言霊舎うしの都に帰り玉ふけるとき
馬のはなむけによみてまいらせける
鳴わたる鳫をし聞は君をわか 良策
おもひこし路の侍としらなん 笠原
となり
朝なゆふな板井の水も汲なれて 尚事
こゝろへたてぬとなり也けり
椿の屋といへることを折句にして