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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 86

ページ: 86

翻刻

【右頁】 福井俳人の名発句等を残りなく書つらねんと 思ひしが其中には面白き名句文作綴りたる 書抔の秘蔵又は時々之連中詠草之名列等 可有歟と思当り之句に心を尽してた尋ぬと いへとも更に探り得さればせんかたなく 蕉翁の直門中村闇指雅氏初聞次第 書集しが其内馬童仙は当地に俳諧の開けし 元祖と見得て其末裔天井氏方に種々之 書類于今連綿秘蔵持伝へあり又帰一坊 之家駒屋氏も色々所持又旧藩御先代之内 【左頁】 豊仙院殿も御好被遊しや数多之発句 御認之大巻一軸前田家被召出之先祖 道通へ拝領于今持伝へり又其後 威徳院殿も格別御執心之由にて御俳号を 錦帯君と称せられし由なりしが江戸流の 流故歟当地に今御詠句聞伝へし人なく 御認之短冊抔頂戴し家も無之由故今聞 伝へし宗匠家其余之名句を書集めり 希は今後之俳連温故之号を戴けるを 元とし流派の別なく寄之別会あるも一致し