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コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

雨宮風宮出儘略縁記 3巻 - 翻刻

雨宮風宮出儘略縁記 3巻 - ページ 5

ページ: 5

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一九がまいにちのあめを くろふにしているもどふり てんぢよくにてはこの ごろはてんとうさまも おつきさまもうちに ばかりござつてねたり おきたりしてあくび ばかりしてゐたまい けるがあまりふりつゞ けにふるゆへさだめて 下かいではなんぎする ものがあるだろふと おほしめし まづあめを しはいする うせいせいと いふほしを【うせいせい:不詳】 めして ながあめの よふすを たづね たもふに かのほしが 申あぐるに なるほと ごもつとも のおたつね しかしこの あいだのてんきは 八せん【八専】にてそのうへ つちにいりたるゆへ でうほうどふりの あめにてわたくし共 わがまゝにあめを ふらすにあらず その二三日いぜんより つゆにいりましたれば いよ〳〵ふらさねば ならぬてんきそふ なくてさへこのつきは さみだれ月六月の せつがわり【節替わり】までは たとへこぬかあめ でもふらし ませねばわた くしどもが あたりまへの やくめがすみ ませぬといふ 【八専:十干と十二支の五行が一致する人専一といい、干支の49〜60番目には専一画八回あるため八専と呼ばれる。和漢三才図会に「このときは天気は朦朧として鬱で、多くは陰雨(ながあめ)となる」とある。】 かみなりいふ 〽さだめしあなたがたも  おやかましうござり  ませうがわたくしの  しやうばいもたゞ  いまがしゆんで     ござります 〽ずいぶん  あめがいやる  とふりひと  とふりはきこへ  たがそれでも  ふりつゞけに  ふることは  見やはした  がいゝおほくの  人のなんぎする  ことだこういつ  ちやァおかしいが  おり〳〵はひのめも  おがまして  やらぬとむぐら  もち【=モグラ】も人げんも   おなじ事だ 〽そしてかみなりも  ちつとたしなんだかいゝ  きんねんははていぶ  ひやうばんがわるい  そしてせうはいに  でやつてけつして  なまよいになりやん  なひよつとおつこ  ちるとこれも人の  なんぎすることだ 〽一にちやふつかがぐらいはわた  くし共もやすもふと  ぞんぢますと下かいで  ついどでた事のねへ  てやいがでかけ  ますからまた  いやとも  ふらねば  なりませぬ 〽おてんとう  さまはなるほど  ごくろふせうだ  こんなにお心  づかいなさる  事はにん  げんは  よもや  しり  おる  まい