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コレクション: コレクション3

種痘新編 - 翻刻

種痘新編 - ページ 7

ページ: 7

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【右頁】 あり是も種痘に因て死せしにあらす不幸にして痘中に 他病を發してこれかために死せしなり凡痘を種れは 體内の惡液是と共に發脱するか故に爾後は甚た壮健に なるものなり 凡種痘法を施すに尤も意を注くべき事あり第一に 身體堅固なる兒を撰て是を施すべし病弱の児には容 易に行ふる勿れ大抵一歳より十歳に至るまてを良と す但/諳厄利益亜(ヱレギリア)國に於ては數々大人にも施し試みしにいよ〳〵 危き事なく功を得たりといへとも年少き程最良と春 秋二分の寒温中度なる時候を擇て施すべし惡症流 行する時は是を為す事あるへからず其惡毒自然と 【左頁】 空氣中にありて善痘を種るといへとも猶惡症となる事 あり 又其人の年歯と血の多少とを豫め詳に察して或は 刺絡を為すか或は下劑を施すか其性質に隨ひて斟酌 して其度に適せしめ且軽く和らかなる食物を用ひし むべし此外用心支柱度する事あらは皆痘の發する己 前に備へ置べし自然流行の痘を患ふる者は其氣に 感したるを豫めおほへす不意に發するか故に前より 支度し備ふる事能はず是によりても亦危難に及ふ ものありそれのみならず拙醫は兼症に惑ひて痘瘡 なるを察せず治術の度を失ひ毒の發表せんするを