Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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ページ: 188

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投出(なげいだ)しければ。二人の強盗(がうどう)は頭(かしら)をかゝへ後(あと)をも見ずして逃帰(にげかへ)りけるとぞ。されども 是(これ)ぞといふ程(ほど)の勲功(くんかう)も聞(きこ)えず田村丸(たむらまる)の神武(しんぶ)には尚(なを)及(およ)ばざるべし      浅山玄吾(あさやまげんご)《振り仮名:遭_二盗難_一入水|とうなんにあふてじゆすいす》  漁夫兵太(ぎよふひやうだ)《振り仮名:湖上助_二浅山_一|こじやうにあさやまをたすく》事 先帝(せんてい)《割書:平|城》の御宇(ぎよう)に妖僧(ようそう)奸巫(かんふ)の愚民(ぐみん)を惑(まどは)す義(ぎ)を緊(きび)しく誡(いまし)め禁(とゞめ)給ひしかば 其後(そのゝち)は暫(しばら)く止(やみ)けるに。嵯峨天皇(さがてんわう)御即位(ごそくゐ)の後(のち)。また〳〵諸方(しよはう)に破戒(はかい)無慙(むざん)の僧(そう) 尼(に)有(あつ)て。往(わう)〱(〳〵)尾籠(びろう)の行条(ふるまひ)有(ある)よし睿聞(ゑいぶん)に達(たつ)し。弘仁(かうにん)三年五月 有司(ゆうし)へ詔命(みことのり)在(あり) けるは。此比(このごろ)僧尼ども僧法(そうほふ)を慎(つゝし)まず。犯戒(ぼんかい)邪婬(じやいん)の聞(きこ)えありて説法(せつほふ)々談(ほふだん)に托(たく)し 俗家(ぞくか)の男女(なんによ)を寺院(じいん)へ引入(ひきいれ)右(みぎ)等(とう)の不法(ふほふ)を行(おこな)ふよし以(もつて)の外(ほか)の曲事(くせごと)なり。外見(よそめ)は殊勝(しゆせう) の体(てい)に見せ。実(じつ)は清浄(せう〴〵)の道場(どうぢやう)を汚(けが)す事 甚(はなは)だ然(しかる)べからず自今(いまより)以後(のち)男子(なんし)は猥(みだり)に 尼寺(あまでら)へ入事(いること)を禁(きん)じ女子(によし)は無故(ゆへなく)して僧坊(そうぼう)へ入事を堅(かた)く停止(ちようじ)せしむべし若(もし)尚(なを)掟(おきて)を 守(まも)らず。破戒(はかい)侵犯(しんぼん)の僧尼(そうに)は尽(こと〴〵)く召捕(めしとり)罪(つみ)の軽重(けいぢう)を糺(たゞ)しそれ〳〵罪科(ざいくわ)に行(おこな)ふべし