Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

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ページ: 330

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には柿本紀僧正真済(かきのもとのきそうぜうしんせい)を祈(いのり)の師(し)と頼(たの)まれ。四の宮(みや)の御 方(かた)には。延暦寺(えんりやくし)の恵亮和尚(ゑりやうおせう)は 良房公(よしふさこう)と兼(かね)て師檀(しだん)の睦(むつ)び深(ふか)ければ。今度(こんど)の祈(いのり)の師(し)と頼(たのま)れたり。是(これ)に依(よつ)て恵亮(ゑりやう) は睿岳(ゑいがく)西塔(さいとふ)の宝幢院(ほうとういん)に檀(だん)を構(かまへ)て大 威徳(いとく)の法(ほふ)を修(しゆ)せられ。真斉(しんせい)は東寺(とうじ)に檀(だん) を設(もうけ)て降三世(がうざんぜ)の法(ほふ)を行(おこな)ひ。両僧(りようそう)とも多年(たねん)修行(しゆぎやう)の法力(ほふりき)を尽(つく)し。護摩(ごま)の煙(けふり)につゝ まれて肝胆(かんたん)を碓(くだ)き祈(いの)られけり。去程(さるほど)に相撲(すまふ)の定日(でうじつ)にもなりければ。朝廷(てうてい)紫宸殿(ししんでん)の 前(まへ)に角力(すまふ)の場(には)をかまへ。御門(ごもん)の東西(とうざい)の回廊(くわいらう)に五彩緞子(ごしきのどんす)の幕(まく)打回(うちまは)して力者(りきしや)の面々(めん〳〵) 幕(まく)の内外(うちそと)に陳(つらな)り坐(ざ)す《割書:今の角力溜(すまふだま)りは|此 遺風(いふう)なり》  因(ちなみ)に曰。力者(りきしや)の勝(すぐ)れたる者は幕(まく)の内(うち)に坐(ざ)し。次(つぎ)なる者は幕(まく)の外(そと)に坐(ざ)すなり  今 上八枚(かみはちまい)の力者(りきしや)を幕内(まくうち)といふは古(いにしへ)の幕(まく)の内(うち)に坐(ざ)したる例(れい)を以(もつ)ていふなり 偖(さて)帝(みかど)は紫宸殿(ししんでん)の上座(たかみくら)に出御(しゆつぎよ)なし給ひて御簾(ぎよれん)の内(うち)より睿覧(ゑいらん)あれば。左右(さいう)の大 臣(じん)はじめ月卿雲客(げつけいうんかく)は左右(さいう)の陛下(かいか)【ママ】に参列(さんれつ)して見物(けんぶつ)し。維高(これたか)維仁(これひと)両親王(りようしんわう)は桟(さん)