翻刻!江戸の医療と養生

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救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 53

ページ: 53

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とかく国をたも川ものは。人命を貴び。人心を得るを先と須。民ありて 国あり。民の為尓は損なる事をしても。/終(つい)尓は/得(とく)となるべし〇社倉 義倉尓貯へ置べきもの。米尓かきら春。麦尓てもよし。麦は米より /價(あたひ)賤しきのみなら春。壱俵の食不とんど。弐俵の用をもゐ春べけ連ば。 利沢多かるべし。其他/粟黍稗秈菰(あわきびひへとぼしまこも)米など。土地尓宜しき物を 作りて。貯とせば。ま春〳〵價少くして。利沢多かるべし。いか尓といへば。米 麦とちがひ。食ふて味あしく/鬻(ひさ)ぎて價よからざるゆゑ奸吏も盜 事なく。国用不足の時尓至りて。利をいふ役人も。倉を開て拂ふ古と □つるべし。されど稗の類は。味なくして。直も賤しきものゆゑ。 百姓も作る事を好ま須。ひと通りのいひ付尓ては。作らざるべし/水府 (春いふ) 尓ては。御年貢の内尓。米の代り尓少々づゝ。稗を納しめゐふゆゑ。百姓もやむ事を 得春多くつくるときけり。善法といふべし。民は遠き/慮(おもんばかり)なきものゆゑ。救荒 の為などいふては。心付ましけ連ば。かゝる法を用ひゐひしなるべし。定て/黄門(くわうもん) 義公などの御考なるべし〇穀尓ついて。救荒の備と須べきもの。海草尓志く はなし。其類多しといへど。價至て賤しく志て。数十年置て。/朽腐(くちくさ)連須。食 して毒なく。飯尓/?(まぜ)て大尓助となるもの。荒和布尓。志く盤なし。我藩尓も 百餘万把も。畜へゐひしかば。此度大尓救荒の助とな連り。/大抵(たいてい)弐十万把尓て。 米壱万俵の用をなせば。海国第一の物たるべし。其土尓生ぜ須。外より買入ても 平生ならば。至て賤價なるべし。其外/昆布(こんぶ)以下土地尓多き物を。貯ふ へし〇/薩摩芋(さつまいも)多く出来る所尓ては。干して/粉(古)尓しおけは。何年尓ても