翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

救荒事冝 - 翻刻

救荒事冝 - ページ 57

ページ: 57

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/荀郷(じゆんけい)がいへる。有_二治人_一而無_二治法_一といふ古と尓て。其人なくばその法行は連ず。 さ連ば第一尓人をゑらみ。其職尓任春べし。志かし害のあらん事を恐連て 為さゝれば。いつの時尓か民を救ふ仁政を行ふべき。最初尓法を立るもの 阿らかじめ後日の弊を見抜き。既尓糴本出来る上盤。歳尓て貯へ。一切 金尓て取扱ず。尚米尓ても危しと思はゞ。彼稗秈海草野菜などをも 過半まじへなば。上尓/媚(こび)て下を/憫(あわ)連まぬ役人出来るとも。拂ひても。せん なき古とゆゑ手をつくまじき也。たとひ海草野菜尓ても。まさかの 急を救ふ事は。/巨万(きよまん)の金玉尓まさる古と。いわても志るべし。其上よく〳〵 /掟(おきて)を立て置なば。倉を空しく春る古とはあらじ。くれ〴〵も社倉義倉は 下の為尓春るもの尓て。上の為尓春るもの尓あらず。志かしながら下の為尓 利益なる古と盤。終尓は上の為尓利益となるべし。/有子(いうし)の百姓足らば 若たれと/与(とも)尓か足らさらんといひしは/萬世不易(ばんせふゑき)の道理ぞかし  天保丁酉夘月          津藩齋藤正謙又識