琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球秊代記 附雑話 全 - 翻刻

琉球秊代記 附雑話 全 - ページ 12

ページ: 12

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【七頁右】 (尚 寧(ねい)王)尚真王の孫にして・尚 懿(い)と云人の子なり・尚永王世 子なりしかば・《割書:天正十七年|万曆十七年》位につく・年廿六《割書:元和六年|泰昌元年》薨・在位三十二年・ 寿五十七・世子なし・ ○此時の三司官(さんしくわん)・邪那(やな)と云者・明朝(みんてう)にこびて・日本へ朝貢すること   をやむ・こゝにおゐて薩州候(さつしうこう)・使をつかはしてことをたゞすに・邪   那こと〴〵く無礼(ぶれい)をおこなひければ・候おほいにいきどほり・慶長   十三年・駿府の  御城におもむき・ 神祖(しんそ)にまみえ奉り・琉球 誅伐(ちうばつ)のむねをこひ奉るに・請(こふ)ところ   をゆるし給ひければ・同十四年二月・薩州 兵舩數百艘(へうせんすひやくそう)を・   つかはして・攻(せめ)うたしむ・同年四月・たゝちに首里にいりて 【七頁左】   王尚寧をとりこにして凱陣(かいじん)す・翌十五年八月六日・候尚寧   をひきぐして駿府へ登(と)  城(ぢやう)す・尚寧薩州に質(ひとしち)たる事   三年・あやまちを悔(くひ)・つみを謝(しや)し・以来属臣(いらいぞくしん)たらんことを   ちかひければ・同十六年・赦(ゆる)して本国に帰(かへ)す・是よりして   薩州へ属(ぞく)し・永世附庸(ゑいせいふやう)の国とはなれり・しかしてより・ 將軍家(しやうぐんけ)・慶賀(けいが)のおり〳〵は・使臣(ししん)として王子(わんす)を来朝(らいてう)せしめて・   貢(みつぎ)を献す・又その国の代(よ)かはりす・ 將軍家の鈎命(きんめい)を薩州候よりつたへて・位をつがしむ・他日(たじつ)   恩謝(おんしや)の使臣を奉ることはなりぬ・ (尚 豊(ほう)王)尚永王の弟(をとゝ)にして・尚久王の第(だい)四子たり・《割書:天正十八年|万曆十八年》生・