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常徳 堤(てい)といふところまて行つきて船にとま
りし夜俄に雷電(らいでん)おびたゝしくして文献
をふれころしぬ郭監生(くはくかんせい)といふ友おなし船に
ありつれどいさゝかも害(かい)なかりけり又 順(じゆん)天 府(ふ)
と云所の民その母わづらひければいのこの肉(にく)を
買(かい)て是をてうし【調じ=調理し】て母にすゝめよと妻にいひ
つけゝり妻その時しも子をうみたりしが
かの肉をばをのれくらひて母にはそのうみたる
子の胎衣(ゑな)を煮(に)ていのこぞといひてすゝめぬ