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翻刻
三 丸 部臣明麻呂(べのをんあけまろ)
明麻呂は讃岐の国三野の郡 戸主(こしゆ)外従八位 己西成(こせなり)が
子なり承(ぜう)和のころにや年十八にして都にのぼり
朝(てう)につかへて力をつくせりその功によりて三野の
郡のつかさとなさるされどもその職(しよく)を父の己西
成にゆづりてをのれはすなはち父がたすけと
なりぬそのゝち己西成 齢(よはひ)かたぶきて職をやめて
隠居すその所明麻呂が家とはそこばく【多少】の道を
へだてたるに明麻呂あさゆふ行かよひ父母に