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母の命(めい)にそむかず行て山にありといへとも露心
ざしをかへずある時師の僧をのれを得度(とくど)せん
といふをきゝてにげて曾我に帰りぬ母いかり
て相見ず時宗よるかよるかたなし祐成わが住ける
屋にかくし置て衣食(いしよく)をともにせり時宗打
なげきていはく母の心にそむかじとすれば父
に孝なし我にふたつの身なきをいかんと時に
建(けん)久四年なり右大将家しなのゝ浅間 下野(しもつけ)の
奈須野に狩(かり)す工藤これにしたがへり兄弟ひそか