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がゆへなるべしある人とふうねめおとこの
墓にはいかで庵(いほり)【注】せざるいはくしりがた
しされどこゝにおもふ事ありいにしへは
人死して妻などのなげきはさもあらで
賢(かしこ)き友たゞしき臣下(しんか)などのふかくした
ひかなしめるを死せる人の面目(めんぼく)とすさる
ゆへに心ある女はおとこの死をかなしめる
ことわか親や子にはおよばず魯(ろ)の敬姜(けいきやう)
が穆伯(ぼくはく)の喪にはひるのみ哭(こく)し文伯の喪に
【注 「庐」は「廬」の俗字。ここでは常用漢字の「庵」を使用】