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とては必まづ父母の霊(れう)につげてふたつの位牌(いはい)をよ
くしたゝめてみづから負(おひ)てぞ出行ける是も又
その冥福(みやうふく)をたすけむがためならし従者(じうざ)かはりて
後位牌を負て道のつかれやすめんとすれどしば
らくも身をはなさず孝状おほやうかくのごとし
天和みづのえいぬの春事あづまの都にもれて
台聴(たいてう)【「てい」と見えるが「てう」とあるところ】をうごかしたてまつりめされてまいりて
いともかしこき 鈞命(ぎんめい)をうけたまはりぬ
御教(みげう)書ありひだりのごとし