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形(かたち)もおとろへずとぞいふめる【「める」の左に小さな◦を傍記】甚介か父しにけるとき
甚介はらからに其田をわかちあたへたりこゝら
年へて後兄甚介にいひけるはわが田やせて汝が
田こゑたりさるゆへに我まつししばらくかへてつくり
なんと甚介すなはち兄が心にまかす然れども其
田おの〳〵かりおさむるにいたりては甚介がよね
兄がうる所よりもおほし里人みなおもへらく
これ孝と不孝とのしるしならんとある時甚介
胡麻(ごま)といふ物を畑(はたけ)にうふるに時すこしはやかり