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ければ里人みなあやまてりとす後はをのれも
しか思へりうへし時はやかりつればおさむることも
又はやしすでにおさめていく程もなくて長雨ふ
りて水ひたゝけ【ひたひたと打ちつけること】一(ひと)里の胡麻こと〳〵くなかれちり
ぬれくちてたゝ甚介が家のみ胡麻にとめりまた
日てりて水かれあるひは風のため虫のために
ひと里の田おほやうそこなはるゝ時も隣(となり)をさかひて
甚介が田はさかへうるほへりすべてこれ孝徳の
まねきひく所とぞ人はみなほめたうとびける