← 前のページ
ページ 392 / 461
次のページ →
翻刻
にきこえて城主(じやうしゆ)松平氏 忠房(たゞふさ)ふかくかれが孝志に
感じ物たふで褒賞(ほうしやう)し給ひぬ為助其たまはりし
物を兄それがしにあたへけり兄これをうけずはら
から相ゆづりてやまず終にその物をつゝみおさめ
て家のをもき宝(たから)とせり城主かさねてみつきを
ゆるしゑだち【役立ち=強制の労役や兵役】をのぞかれけるとなん論ありいはく
人のおこなひ孝より先なるはなしされば孝なれ
ばいやしきがいたりといへど人なり孝ならされ
ばいとやんごとなききはといへど人ならず舜(しゆん)の聖(ひじり)