翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(無病長寿)養生手引草 2巻 - 翻刻

(無病長寿)養生手引草 2巻 - ページ 32

ページ: 32

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【欄外】 手引草 上  をはり 【右丁】 男子(なんし)背中(せなか)に蚯蚓(みゝづ)のやうなる赤(あか)き筋(すぢ)ふくれあがりありけりこれ 蛇(へび)にあやかりたる也又一ッこゝろえべきははら帯(おび)をつよく〆(しめ)ざれば 胎内(たいない)にて子そだちすぎて産(さん)のときむづかしといふ説(せつ)あれども 子(こ)は天成(てんせい)にてうまれることゆゑはら帯(おび)しめずとも育(そだ)ちすぎる ことなしほどよく〆(しめ)て心(こころ)を養(やしな)ふべしと産療(さんれう)要摘(えうてき)といふ書にみえたり ○さて腹中(ふくちう)の機関(からくり)おほかたは右 条々(でう〳〵)のごとし是(これ)みな書(しよ)物(もつ)に あることにて古人(こじん)の説(せつ)なり養生(やうじやう)するにはまづはらの中のことを しらずんばあるべからず然(しか)るに養生の書(しよ)あまたあれども 腹(はら)の中(なか)のことをいはざるゆゑ書(かき)加(くわ)へたるははらの中のことを知(し)ら ずして不養生(ふやうじやう)をする人の為(ため)ぞかし 【左丁 六玉川の歌の扇絵】 【一段目】 山城玉川 駒とめて 猶水かはむ 山吹の 花の露とふ 井出の玉川【注①】 【二段目右】 紀伊(きい)玉川 わすれても くむやしつらん 旅(たび)人の 高野(かうや)のおくの 玉川の水 【二段目左】 武蔵(むさし)玉川 玉川の さらす調衣 さら〳〵に むかしの人の 恋しきやなそ【注②】 【三段目右】 摂津(せつつ)玉川 松風の 音だに秋は さびしきに 衣うつなり 玉川の里【注③】 【三段目左】 陸奥(むつ)玉川 夕(ゆふ)ざれば 汐(しほ)かぜこして みちのくの 野田(のだ)の玉川 ちどりなくなり 【四段目】 たづねこん 野路(のぢ)の玉川 萩うゑて 色なる波に 月やすむらん【注④】 近江(あふみ)玉川 【注① 別歌 蛙なく井手の山ぶきちりにけり花のさかりに逢はましものを】 【注② 別歌 玉川にさらす手作りさらさらになにぞこの児のここだかなしき】 【注③ 別歌 見渡せば波のしがらみかけてけり卯の花咲ける玉川の里】 【注④ 別歌 明日もこむ野路の玉川萩こえていろなる波に月やどりけり】