翻刻
【欄外】
手引草 上 上ノ一
【右丁】
延寿皆在口(えんじゆみなくちにあり)といへり神医(しんい)張(ちやう)
氏(し)曰(いはく)万病自口入(まんびやうはくちよりいる)といへり然則(しかるときは)延(えん)
寿(じゆ)長命(ちやうめい)の養(やしなひ)は心(こゝろ)と食(しよく)との二ッに在(あり)
西土(もろこし)の太平御覧(たいへいぎよらん)といふ書(しよ)《割書:六百六十|四巻目》に
養生説(やうじやうのせつ)委(くは)しくあるにも心(こゝろ)と食(しよく)との
【左丁】
事(こと)を謂(いへ)りそも〳〵京山 半老(はんらう)たる
比(ころ)より古人(こじん)の示(しめし)たる養生(やうじやう)の説(せつ)を
信(しん)じ養生(やうじやう)したるゆゑにや平情(うかり〳〵)
と犬馬(けんば)の齢(よはひ)を保(たもち)今年(ことし)九十歳の
春に逢(あ)ふまで長生(ながらへ)つれど歳(とし)