翻刻
【欄外】
手引草 上 上ノ二
【右丁】
程(ほど)には気根(きこん)も耗(へら)ざるかして燈(ともしび)の
下(もと)にもはかなきすさみの筆(ふで)を採(と)り
杖(つゑ)をこそ憑(たの)め月(つき)花(はな)にもうかれ
ありきて腰(こし)も不曲(まがらず)是(これ)も養生(やうじやう)の
効(しるし)かとおもへば普(あまね)く人にも養生
【左丁】
を勧(すゝめ)ばやと書冊(しよさつ)に残(のこし)たる古人(こじん)
の説(せつ)を集(あつめ)て此書(このしよ)を作(つく)れり蓋(けだし)
識達(ものしるひと)は養生の術(じゆつ)も弁(わきまへ)玉へば
雷門(らいもん)には布鼓(ふこ)をならさず唯(たゞ)
初老(はつおい)の阪(さか)に踏(ふみ)かけて養老(やうらう)の