翻刻
【枠内】
□元四季太夫 □元常太夫 三 □元一途
□元太イ兵衛 火の元硫黄太夫 火の元安次
□元水勇喜太夫 火の元者名太夫 ツ 火の元専一
□元志津カ太夫 火の元消寿太夫 火の元順次
火の元長夜太夫 □ □元千歳
□元居□□太夫
正シ木所
竈本平吉
大屋次橋角
【本文】
老まち
老まち
〽抑(そも〳〵)町のきびしき事(こと)万国(はんこく)にすぐれしう
はつとうのおもむき千ねんの御(ご)しゆ意(い)を増(まし)
て古今(ここん)の触(ふれ)をなすあま国(くに)かい帳(てう)ありし時(とき)
天(てん)俄(にはか)にかきくもり大風(おゝかせ)しきりにふきしかば
みんな風(かせ)をふせがんと小町(こまち)の大屋(おゝや)よりたかり
この町(まち)たちまち大切(たいせつ)となり水(みづ)をくみまき
ちらして小(こ)まど障子(しやうじ)をふさぎてそのかぜ
を防(ふせ)がさせしかばみんな大義といふ事(こと)を仰(おふせ)
くだし給いてより町を大義(たいぎ)と申(もふ)すとかやかよふ
にめでたき町(まち)まちて飯食(めしくう)ひまもゆだん
なくきのふもけふもせい出(だ)して火事(くわじ)をふせぎ
の金棒(かなほう)割竹(わりたけ)のおともたへせぬきん銀(ぎん)しゆ玉(ぎよく)
どう〳〵どつと町 中(じう)へ御(ご)ほうび下(くだ)さる御代こそめでたけれ