翻刻
【右丁】
女房(にようぼう)装束(しやうぞく)之(の)図(づ)【見出し囲み文字】
【見出し下】
髪(かみ)
目半分
かくると
なり
【上方本文】
唐衣(からきぬ)を
きる時は
裳(も)を付る
これを一 具(ぐ)
具足(ぐそく)といふ
男子(なんし)の束帯(そくたい)の
ごとし
○小袖(こそで)白(しろ)
○単(ひとへ)重(かさね)紋(もん)横菱(よこびし)
地(ぢ)朱(しゆ)ろくせう紋(もん)紺青(こんせう)
白ごふん銀でい地(ち)もん
○五 重(がさね)うむけん○表着(うはぎ)見合(みあわせ)
○唐衣(からきぬ)ちや色 見合(みあはせ)金 泥(てい)紋(もん)腰尺(こしだけ)
○小腰(こごし)仕立(したて)もやう色 唐衣(からきぬ)同前なり
【下方本文】
引腰(ひきごし)仕立(したて)右に
見ゆ
小腰(こゞし)結下(むすびさげ)もやう
色からきぬと
同じ
単(ひとへ)たとへは
表(おもて)ろくせう
うら白(しろ)
ろくせう
紋(もん)表(おもて)ひなた
うらかげ
【図に対する注は画像中で翻刻】
【左丁】
かさみ着様(きやう)《割書:すそ長き|衣(きぬ)なり》【見出し囲み文字】
後(うしろ)の長(なが)さ一 丈(ちやう)四五 尺(しやく)
前(まへ)の長(なが)さ一 丈(ぢやう)二 尺(しやく)ばかり
前一 幅(はゞ)半 後(うしろ)二はゞ
うしろへ引(ひく)なり
小野小町(をのゝこまち)が表着(うはき)を
細長(ほそなが)と云(いふ)しかれ
ども細長は袖(そで)に
くゝりなし
かさみの類(たぐひ)か
腰帯(こしおび)有
襟(ゑり)は衽(おゝくび)なり
領(くび)かみにも畫(ゑかく)
小町が表着(うはぎ)袖(そで)にあきたるさま有
かざみはけつてきのごとく袖下わき ̄ニ
あき有うてをうしろへなびけしとき
わきのあきしを見あやまるなり
【56行目「けつてき」は「闕腋」と考えられる】