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【上段】
七夕詩哥つくし
竹の葉(は)にあさ引 糸(いと)や七夕の
ひと夜のぬしのみたれ成るらん
手向(たむけ)にもけふ星(ほし)あひの爪琴(つまこと)や
初(はつ)秋風のしらべ成るらん
七夕のちきりたかわずめくり逢(あふ)
今夜(こよい)ひ【ママ】の月を幾夜(いくよ)みつらん
天の河あふせはしばしよとむとも
なかれはふかきちきり成けり
七夕の苔の衣をいとはずは
ひとなみ〳〵にかしもしてまし
七夕のとわたる船(ふね)の梶(かぢ)の葉(は)に
いく秋かきつ露(つゆ)の玉づさ
七夕のあまの羽衣(はころも)かさねても
あかぬちきりや猶結むらん
【下段】
相模(さがみ)
恨(うら)みわび
ほさぬ
袖(そで)だ
に
ある物(もの)を
恋(こひ)に
くち
なん
名(な)こそ
おしけれ