翻刻
【右丁】
(26)
【上段 写真】
大浜海水浴場
【下段 文】
る是亦本町の特産として誇るに足るべ
し、農産物としては甘藷及落花生(○○○○○○)の栽
培頗多く産額拾数万円に達す、水産物
には蟹鰕白魚(○○○○)等あり是亦年産数万円日
夕速達便に由り東京市場に上る。
此地旅舘及料理店の主なるものは浜田
屋及海月等にして浜田屋は調味の美な
るを以て名あり、海月は海浜に面して
風光宜しく海水浴の設備あり。
称名寺 声阿上人の開基にして嘉吉元
年徳川家康の祖、有親及長男親氏来つ
て之に住す、後親氏は松平村に移り、
【左丁】
【上段 文】
有親は享徳元年本寺に寂す、家康の遺
品其他什宝多く、境内幽静にして俗塵
を絶つ。
傘松 停車場より南二十余丁田團【圃】の間
を進み蜆川の海に注ぐ処自ら洲崎を成
す、之を権現崎と云ふ、《振り仮名:爰に一老松あ|○○○○○○》
《振り仮名:り幹の高さ三丈六尺巨枝四方に展開し|○○○○○○○○○○○○○○○○○》
《振り仮名:直径六丈四尺に及ぶ|○○○○○○○○○》、古来入港の舟人
以て目標と為す海上より之を望めば恰
も雨傘を浮ふるが如し、因て此名あり
と、亦名勝の一たるを失はず。
【下段 写真】
称名寺(徳川氏旧蹟)
(27)