翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

新竹斎 5巻 - 翻刻

新竹斎 5巻 - ページ 3

ページ: 3

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新竹斎巻之一   一 □(さへづり)は軽(かる)口の島部野(とりべの) 花(はな)といふは都(みやこ)の東(ひんがし)。西(にし)の京の片陰薮(かたかげやぶ)に生(うま)るゝ鴬(うぐひす)の竹斎(ちくさい) が世継(よつぎ)に筍斎(じゆんさい)といふ医師(くすし)あり。療治(りやうぢ)の名誉(めいよ)なる事。日(に) 本(ほん)第(だい)一。跡(あと)からかぞへて大母指(おやゆび)を過(すぎ)ず。さればきはめて貧(まづし) けれど。酒(さけ)にたのしみてうさを忘(わす)る。人間(にんげん)のたねならぬには あらで蝌(かへるこ)といふゐめうあり。天性(てんしやう)頭(かしら)大に尻(しり)ほそく。爾(しか)も 親(おや)の口をまねて。歌(うた)の道のよことび。怪我(けが)にもこしおれ ならぬなし。家人(けにん)ひとり有。去(いん)じ白眼(にらみ)の介(すけ)が子なれば。睚眦(ねめ) 介と呼(よぶ)。若党(わかとう)にも小者(こもの)にも女房(にようぼう)にも下女(げぢよ)にもたゞ一人 なれば。世人(せじん)又こと名(な)をとなへて。二 枚(まい)屏風(ひやうぶ)といふ。勝手(かつて)次第(しだい) 【参照資料:国会図書館デジタルコレクション>浮世草紙刊行会叢書>第1巻>新竹斎>巻之一-一 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953502/148】