翻刻
なひ月日のくらし出るやら入やらわすれて遠(とを)き古(いにし)へを思ひ出たる時よめる
いづるとも入とも物をおもはねば心にかゝる借銭(しやくせん)もなし
此 栄(さかへ)をおもふに唯(たゞ)くらまに読(よみ)し百のお足の働(はたらき)より万 倍(ばい)して
大福人に成けり。世人 昔(むかし)の□子(かへるこ)をいひ止(やみ)て福録寿(ふくろくじゆ)と異名(ゐめう)する
は正直のかうべ長〱久しかるべきためし諸願成就(しよぐわんしやじう)皆令満(くわいれうまん)
足(ぞく) 敬白(うやまつてまうす)
帝幾三条通油小路東江入
貞享第四歳 西村市郎右衛門
書林
卯 坂上 庄兵衛
芳春吉辰日 彫刻