翻刻
序
邪の人にあたるは。風雨よりもはやし。凡病を
治するは。先其因と証【證】とを明かにしり。因により。証【證】に
より。薬の性味新陳良否を審にして。其方剤を
おもひはかり。規則を因と証【證】とに照応して。薬を
遵用すること。医師の専務たり。されどおほ方の
病者は。かゝる良医に遭ことかたし。都会といへども。
窮子【注】は良医を招こと易からず。況や僻陋の地に
ては。医薬ともに乏し。さて和漢に救急の医書
【注 ぐうじ=困窮している人。】
【蔵書印 上部】
京都
帝国
大学
図書
【同 下部】
富士川游寄贈
【頭部欄外】
185423
大正7.3.31