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ますヨ、 〽(ふぢ)おめへそんなものヲ見るより、ほんの源氏(げんじ)
を見ればいゝのに、〽(げん)さやうさね、しかしほんのも此(この)
田舎源氏(いなかげんじ)も、モウちつとゝいふ、かんじんのとこをか
かねえエから、をしいやうだ、 〽(ふぢ)そうサ、そこでわたしがね、
あふひの巻(まき)の、 紫(むらさき)もかゝねへかのとこを書(かい)たのサ、
おまへによんで聞(きか)せやうか、 紫式部(むらさきしきぶ)がうはてを
いくつもりサ、よむからおきゝ、 〽(本文)紫(むらさき)の君(きみ)ねびとゝのひ
て、あかぬところなきもゆかしければ」、ト間(あいだ)を
とばして、 〽(本分)ひめ君(きみ)は、たゞいきのしたにて、 何(なに)と
やらんきゝさすやうに、いらへたまふも、いとはづかしげ
なり」、これからがかんじんのとこだゼ、 〽(本分)まだはづかし
き初(うひ)ごとなれば、 言葉(ことのは)もかはし給はで、 雛(ひいな)のやう
なる、さゝやかなる御手(おんて)にて、 君(きみ)をまとひ給ひて、
ものしたまふに、 男君(をとこぎみ)は、年月(としつき)のつらさもうさも
下(した)ひもニ、ともにとけあふ今夜(こよひ)なれば、さま〴〵と
御手(おんて)のかずつくし給ふに、み心(こゝ)ちもいみじく