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吾輩も亦記臆せん若し汝の屓債( |おひめ)#1を償(つぐの)はゞ吾輩
も亦償はん若し汝《振り仮名:飛𩗺||とびあがる》せば吾輩䏻く之を制服( |おさへつける)
せん其時吾輩初めて分に安ぜんと荅へければ
彼少女杖を以て鍋を覆(くつが)へし再び折壁( |ひらけたかべ)を過ぎて
歸るよと見れば壁は合して再び舊に復(かへ)り初め
に變ることなかりけり厨婦は是等の光景(ありさま)を看て
驚愕( |おどろき)極まりなく漸く吾に返りて魚を視れば既
に炭よりも黒く焼け果てたり厨婦は悲きこと言
はん方なくたとひ有りしこと共を帝に奏すると
も爭(いか)でか之を實とし玉はん愈々怒りて重き罪