Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - ページ 61

ページ: 61

翻刻

陣せしめ帝の幕營(テント)は少しく離れ湖岸に傍ふて 張らしめたり夜に入りて帝は其幕營に入り宰 相に向ひ此湖遽かに現はれ此魚竒語を吐き黒 奴吾か内閣に来りたるが如き盡く竒異にして 吾が心為めに穩かならす必す其本源を探り得 んと决心せり爰を以て吾 今宵(こよい)獨り幕營を出で ゝ之を探らんと欲す賢相は吾が幕營に殘り留 まり明日他の宰相衆官等来らば吾れ微恙あり 人を見ることを忌むと告知らせ日を經るとも吾 が歸り来るまでは誰にも其實を洩すことなかれ