Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - ページ 66

ページ: 66

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悲號する者あり耳を傾け聞く所に噫(あゝ)保留丹(ホルタン)神 よ《割書:保留丹は|善神の名》助け玉へ汝既に己が快樂を計らん が為め吾を久しく苦しめたり最早吾を苦しむ ることを止め速かに吾を殺して此苦惱を免がれ しめよと言ふ聲手に取る如く聞へたり帝は此 號聲を聞き直ちに起立し聲を嚮導(しるべ)に一室に至 り戸帳を取りて蹇(かゝ)#1げ擧げ室内をさし覗(のぞ)けば小 髙き玉㘴の上に一人(ひとり)の少年あり衣服美々しく 装ふたるが面㒵衰へ深き憂のあるに似たり帝 之を見進んで礼を施こせしに彼少年は起立せ