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憐(しき)王を嫌ふて他人を愛するとは王后/錯(あやま)てり王
后は是非を辨せざる者に似たるにあらすやと
言ふに一女荅へて然り汝の言當れり然れども
王后宮を出で他に行くは毎夜の事なり王の知
らざることはよもあらし知りて恣にせしむるは
最(いと)不審(いぶか)し是れ眞に觧すべからざる事なりとい
へば先の女又荅へて王如何にして知る由あら
んや王后は何やらん草液( |くさのしる)をもて酒に和し毎夜
之を王に飲ましむるが故に王は忽ち先後も知
らす死睡し王后の出入を知らず黎明(しのゝめ)の頃に王