Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - ページ 73

ページ: 73

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起き上り美服を着飾り香を薫(くす)べさて余に向ひ 死睡せよ死睡せよ汝の睡り終身醒めざれ吾既 に汝を厭へりと數遍繰り返し室を出で去りた る時余も亦直ちに飛び起き手早く衣裳を引き 披(かけ)劍を提げ足を極めて逐ひかけしかば忽ち前 面に履響( |くつのおと)聞へたり近付ひて悟られじと是より 歩(あゆみ)を緩め見へ隱れに随ひ行くに吾か妻門に至 れば輙(すなは)ち何やらん咒文を唱ふる所忽ち門は左 右に開けたり斯くして數多の門を過ぎ終りに 園門に至る時も亦先の如く咒文を唱へて中に